本のための空間②
前回の記事で、
「こうやって、普段自分では手に取らない本を手に取る機会がある、って良いよね。新鮮な発見がある。」
ということを書いた。
読書室からお部屋までの道で、雪を踏みしめながら、
そういう意味では、今までのとても思い出深いプレゼントって、本だったりするな、なんて考えていた。
ふとしたときに、大好きな人達からもらった本達を思い返す。
高校時代の友人が、結婚式に、ハワイまで持ってきてくれた本。
誕生日に、「これ、千尋ちゃんに読んで欲しいんだ」と手渡された本。
なんでもない日に、「この人の言葉はとても美しいの。千尋さんに置いていくわね。」と渡された本。
友人を訪れた際に、「考えが、とっても似ていると思うんです。」といただいた本。
いろんな本たちがある。
その本を通して、私を思い出してくれたことがとても嬉しい。
その本を読んだその時に、その人の中に私が存在していたことが、とても嬉しい。
そして、その本を通して、また少しでも、世界が広がっていくのが嬉しい。
その本を読んだその人が、そこに何を見たのか、想像するのが楽しい。
本をくれたその人は、
何を見て、何を感じたのだろう。
私は、
何を見て、何を感じているだろう。
そうやって、世界が少しずつ重なり合って、
またお互いの世界が深まっていくことが、とても嬉しい。
いつもありがとう。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。