子宮内膜症について

お腹の中に、赤ちゃんがいる、ということが、すごく不思議な感覚。

うにょうにょ動いて、胎動として、赤ちゃんの動きが、力強く感じられる。

こうして、赤ちゃんと一つの体を共にして9か月間過ごすということが、とても神秘的で、とても幸せな時間なんだろうね。

謙ちゃんは、30歳までに赤ちゃんが欲しい、とずっと思っていたようで、私たちは結婚してから、子供を授かるのを待ってました。

「タイミングは神様が決めるもの」という信頼があったら、神様が与えてくれる時が、一番ベストなタイミングだと思い、全てを任せることに。

その決断に至ったのは、私自身が子宮内膜症を抱えていて、妊娠ができるかどうかという不安もあったからだった。お医者様からは、早めの妊娠を薦められていた。

子宮内膜症を抱える方の、30〜50%は不妊症を抱えている。また、不妊症の25〜50%の方が、子宮内膜症を抱えている。

そして、ピルを摂取したりと、治療をしていないと、症状は時間が経つほど悪化する一方。一番有効な治療法は、「妊娠すること」だと伝えられたのです。

子宮内膜症の治療のために、ピルを摂取していた時は、ピルがなかなか体に合わず、だるさや気持ち悪さがあった。軽くなるはずの生理も、いつものようにすごい出血と腹痛で、貧血になりフラフラしていた。

女として産まれて、大好きな人の子供を産む、というのは、一つの与えられた素敵な特権だと思っていた。自分と彼との半分半分の子供が、この世に誕生するって、なんて素敵なんだろう、って。

私たちの両親や、もっと先の祖先まで、命がこうして繋がれていくことの奇跡を、経験していける、その大きな繋がりの一部となれることの感動を、大好きな人と共にしたかった。

だから、「妊娠できない体かもしれない」という事実は、私の中でとてつもなく大きな不安でした。

結婚してから、全てを神様に委ねよう、と決め、命を私の体に宿すタイミングも、すべてを委ねたわけだけど、

結果として丸1年、待つことになりました。

私たちにとって、これがベストだったな、というのは、時が経てば経つほど感じるのだけど、

実際この1年間は、とても怖い1年間だった。

毎月、生理が来るたびに、痛みに苦しみ、ベッドから出ることもできず、指一本動かすのですら辛く、痛み止めをいくつも飲み、意識を失うように、眠りについて、そしてまた痛みで起こされ、ひたすら耐えながら時が経つの待っていた。同時に、「今月も妊娠できなかった」という事実が、重く重くのしかかってきた。どんどん悪くなっていくように感じる症状。

少し生理が遅れると、妊娠したかも、、!!?という期待に包まれて、1日1日をドキドキしながら過ごして、そして、そろそろ検査してみようか、という頃に、生理がくる。

あのアップダウンは、中々キツい。

謙ちゃんが生理が来るたびに、がっかりしたように見えたのも、「女として失格」というように感じられて、精神的にすごく辛かった。(実際そういうわけじゃなくても、追い詰められて、そう見えてしまっていたんだろうな)

 

 

もう嫌だ、辛い。と思って、泣いたことも何度もあった。

 

そんな日々を過ごす中、6月のある夜、いろんなことと共に、二人の赤ちゃんについて、お祈りしていたら、

「半年以内に、子を宿すから、安心しなさい。」

って心に強く、強く、語りかけられたのです。

 

すごくびっくりした。

 

そして同時に、とても癒され、励まされた。

 

それまでは、謙ちゃんに「今月こそ、妊娠したかもね」って言われると、

「そんなこと言わないで、また悲しむだけだから」と思って辛くなっていたのだけど、

この時初めて、「あ、自分、赤ちゃんを宿せるんだ。子供を産むんだ。」という感覚を、心にずっしりと感じられたのです。そしてそれは、とても大きな安心感に包まれていた。

そのあとも、生理が来て辛かったのだけど、絶望の中で苦しむのではなく、痛みの中にも、希望があった。

自分が女として産まれたこと、そして、子供を宿すために、こうして毎月準備していることを、しっかりと、受け止めていた。

 

8月に、Samaritan's Purseのメンバーで集まる機会があって、それぞれの家族のためにお祈りをする機会があったのです。そこで、私は、「二人の子供のために、祈ってほしい。子宮内膜症を抱えているから、どうなるかわからないけれど、家族を作っていきたいのです。」とお願いして、みんなが祈ってくれました。

その1週間後が、生理予定日だったのだけど、生理がこなくて。

まぁ、生理が遅れることは多々あったし、もうそれで「妊娠かな!?」ってソワソワするのには疲れていて、「あ、また遅れてるなぁ。。」くらいに考えていたんだけど。

さらに1週間経っても、生理がこない。

そして、病院へ行って、ドクターに検査してもらったら、お腹に命が宿っていることが、わかったのでした。

びっくりしすぎて、しばらく信じられなかった。

妊娠するときって、もっと女の勘みたいなもので、わかるかと思ってたの。

だけど、全然そんなことなかった。笑

え??????ほんと??????????????

って感じ。笑

でも、すごいね。体の中では、すくすくと、毎秒毎秒、大きくなっていっている。

この世に生まれてくるための準備を、一生懸命しているんだもんな。

 

そんなこんなで、結婚してからちょうど1年。命を宿しました。

祈りによって、与えられた子。

神様の、優しさを、ひしひしと感じている。

 

5月に会えるお腹の子と、これから時間を共に過ごしていけるのが、すごく楽しみです。

 

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