イタリア旅行。生と死について考える②サンタ・マリア・マッジョーレ
今回は、聖マリア大聖堂(サンタ・マリア・マッジョーレ)に行ってきました。
私は、こちらの記事でも話した西洋宗教美術学。大学で学んだ時から、なぜかモザイク画にすごく惹かれているんだよね。
小さい頃はルネサンス期の美術に圧倒されていたり、印象派の絵を好んで見ていたから、
モザイクって、あまりに原始的な感じがして、最初はうーん??という感じだったのだけど、
なぜか強く惹かれるものがあった。
そこにある永遠性、みたいなもの。
なんか、「生」と「死」に対するエネルギーみたいなものを感じて、「好き」というよりも、「惹かれる」感覚があった。
これはラベンナのモザイク
モザイクって、なんでこんなにかわいいんだろう、、
見れば見るほど、かわいい、と思い始める不思議、、
昔の人が表現した生き物がかわいい
なので、今回のローマの旅では、サンタ・マリア・マッジョーレに絶対行くぞー!と思っていました。
そして、念願のサンタ・マリア・マッジョーレを訪れてきました。
結果。うーん。落ち着かなかった。
すごいなー、と思う、モザイク画はたくさんあった。だれど、自分の好みではなかった、というよりもきっと、心落ち着けることができなかった。
残念だな、と思ったけど、自分が感じたことに嘘はつけないので、しょうがない。
この、サンタ・マリア・マッジョーレ、実は、フランシスコ教皇が自分の墓を置いて欲しい、と遺書で残した教会でもある。
それもあってか、教会内がものすごく混み合っていて、ザワザワしていたのです。
それもあったのかもしれない。
私にとっての教会は、祈りを捧げる場であり、神とつながる場を象徴するもの。
人々が、何年にも、何十年にも、何百年にも渡って祈りを捧げてきた場所、というのは、やはり特別な空間、だと思う。
自分の奥深くにすーっと潜り込んでいけるような、あの特別な感覚。
私は、宗教画についても、それ自体に価値がある、というよりも、むしろ、そこに込めた祈りを見つめるのが好きなのです。
そうやって、時代を超えてでも、同じものに向かって、祈りを捧げることができる。
そんな感覚が、何よりも、幸せなことだな、と思うから。
だからこそ、今回のサンタ・マリア・マッジョーレは、あまりにザワザワしていて、あまりに豪華絢爛すぎて、今の自分には、同化することはできなかった。
またいつか機会があれば、訪れてみよう、かな。
喧騒なんかに、動じないほどの精神力を携えて。
もう一つ、路地の裏にひっそりと立っている教会がありました。
こちらにもモザイクが!♡
この教会、とーってもよかった♡♡♡





特に気に入ったのはこの床。笑
かわいい!!大理石のモザイク。
いろーんな模様。
丸いものが、惑星みたい。
不思議な場所に立っている感覚があった。
静かで、一人一人が、神と、そして自分と向き合っている感覚。
神を、そこに、そして自分の内に見つける感覚。
そのことに、心から感謝します。