妊娠したから見える、変わりゆく景色。
おちび2号、降臨。
なんだかんだで、妊娠生活4ヶ月目。
長かったつわりを乗り越えたか、、?と思ったら、前回と同じく腹痛に苦しむことになり、
病院の先生からも忠告が。。
しばらくゆっくりする必要があるそうです。
ということで、今まで書き溜めてきたノートを見返して、
ずーっと更新が止まっていたブログでも書こうかな、とのそのそとパソコンを開いてます。
気づけばものすごい量のノートが溜まっていて、
これだけの年月が過ぎたのか、、とびっくり。
こうやって、立ち止まる機会を与えてくれるのも、
赤ちゃんからのギフトだよな、なんてしみじみと感じていました。
妊娠中って、本当に不思議で、
ただツワリで辛い、とか、体調が変化して辛い、とか、それだけではなくて、
ガラッと自分の中身が変化する感じがある。
今までの考え方ができない。
今までの生活の仕方ができない。
それは、外的な変化だけではなくて、
私の中での、女性としての本能がそうさせている感じになる。
今まで、当たり前のようにやっていたことが
途端にできなくなる。
仕事に集中できない。
前みたいに、考えることができない。
やる気がでない。
なんで、いきなりこうなっちゃんだ?というくらいに、
仕事への意欲も減退して、
脳がそれらのことを考えるのを拒否するんだよね。
必死にやろうとすると、ものすごく疲弊する。
いつもの100倍以上疲弊する。
途端に、違う脳みそが与えられたような感じ。
一方で、ものすごく、色んなことがわかるようになる。
私は、何が好きで、何が喜びで、何を求めているのか、
そういったことに、ものすごく敏感になるのだ。
季節が変わり目に移ったこと、
葉の色が変わり始めたこと、
雲の形が、空の移り変わり方が変わり始めたこと、
そういったことにも、とても敏感になる。
そういうの全部、女として、とても、幸せなことだな、と思うのです。
私はあまり
「女」だから、とか、「男」だから、とかいう話をするのは好きではないのだけど、
妊娠すると、今までの自分はなんだったんだろう、と思うくらい、
感じ方が変わることに、驚かされるんだよね。
話し方も、頭の回転のさせ方も、考え方も、価値観も、
仕事をする中で、必然的に男性側にすり寄せているところがある。
社会の動き方が、今まで男性主体できて、そのように動いている以上、
やはりそっちに寄せることになっちゃうんだよね。
それが良い、悪い、は別にして。
それを普段は、なんとも思わないし、
むしろ男性や女性とそうやって話せるのをとても楽しんでいたのだけど、
妊娠した途端に、本当に面白いほどに、それができなくなったんだよね。
一切、擦り寄らない。
一歩もそっちに、踏み込めない。
むしろ、女として、ドンと、そこにいるしかできない。
これが、最初本当に辛かった。
こんなに辛いと思わなかったくらい、辛かった。
私は自分の仕事が大好きだったし、
働くということが大好きだったし、
そうやってみんなと話せることも大好きだったのだ。
なのに、途端に自分がそれができなくなって、
やればやろうとするほど、もがいて足を滑らせるだけで、
前進できなくて、疲弊していった。
こんなことしたいな〜と描いていた色んなアイデアも、
一気に消え失せて、それをやりたいと思うだけのエネルギーも、
情熱も消え去ってしまった。
一気に空っぽになった感じだった。
新幹線から見えた富士山が、なんだか今までの富士山と違って見えた。
でも、今になって、ようやく気づいたことがある。
空っぽになった私だからこそ、
感じられることが、たくさんある。
妊娠生活は、私に「思考」させることを拒否させる分、
思いっきり、感じさせてくれるのだ。
外に何かを作りに、求めにいく代わりに、
内側から湧き出てくるものを、掴ませてくれるのだ。
それが、ものすごく、びっくりした発見だった。
外に、求めに行く必要がない。
外に、見る必要がない。
全てが、内側に在る、と教えてくれる。
上っ面のものを全てひっぺがして、
全ての存在が、在る、ということを、教えてくれる。
喜びも、悲しみも、妬みも、憎しみも、
豊さも、幸せも、愛も、静寂も、
全て、内に在ることを、教えてくれる。
自分の内に、そういう、無限に枯れることのない
泉があることを、教えてくれるのだ。
命を、身体に宿すって、本当にすごいことだよね。
私の身体の中には、今、心臓が、二つあるのだ。
二つの心臓が、鼓動を打っているのだ。
それは、本当に神秘的なことだな、と思う。
こんな時だからこそ、
感じさせてもらえることがある。
こんな時だからこそ、
気付けることがある。
その一つ一つが、すでに、
赤ちゃんからのかけがえのないプレゼントだな、と思う。
妊娠するって、すごい。
どんどん、知らない世界を、知っていける。
この子を通して、
どんどん、知らない世界を、見ていける。
神様、こんなにスペシャルな祝福を
ありがとう、ありがとう、ありがとう。