「偉いですね」に感じた違和感
普段、暮らしていると、ふとした時に、
「千尋さん、お偉いさんなんですね!」と言われることがある。
「お役人なんですね!」とか、「官僚なんですね!」とか、、、
だからこそ、いつも職業は特に言及しないようにしているのだけど、
人伝えで耳に入ったりするもので、
名乗った瞬間に「お偉いさんなんですね!」といわれるのです。
そうすると、私としては、「う〜ん、、、、汗」となっちゃうんです。
なんでなんだろうね。
それって、
政府の一部として働いている人=おえらいさん
って考え方があるからなんだろうな、と思うのだけど、
私という一人の人間が、目の前の一人の人間と付き合う前に、
「農水省の人」というカード(というか仮面?)をくっつけられた感じで、とても嫌だったんだな、と思う。
でも同時に、「〇〇の社長です。」とか紹介されると、私も
「すごい!お偉いさんなんですね!」と言っていたことに気づかされた、、汗
自分はそういう肩書きで見られるの嫌だな、と思っていたのに、
同じことをしていたんだな、と大反省。。。
んじゃ、そもそも、「えらい」ってなんだ??
偉い:
1 普通よりもすぐれているさま。
㋐社会的地位や身分などが高い。
㋑人間として、りっぱですぐれている。
2 物事の状態が普通ではないさま。
㋐程度がはなはだしい。ひどい。
㋑予想外である。ひどく困ったさまである。
㋒苦しい。つらい。しんどい。
この場合、私が言われた「偉いですね」にあたるのは、「社会的地位や身分などが高いのですね」ということなのだろうか。
アフリカに住んでみたり、今は大工仕事みたいなこと実際にしてみたりする中で、
そういう経験全部通して、改めて、職業に貴賎ってないんだな、と強く感じる。
そして、地位が高いとか、低いとか、一切考えなくなった。
アフリカでベビーシッターしてくれてたBenethaも
大工の矢野さんも
陶芸家の畑さんも
大好きなカフェのまりさんも
園長のわたるさんも
夫であり父である謙ちゃんも
それぞれが、かけがえのない存在で、
一人一人の仕事が、とても尊いのだ。
私は、その一人一人に支えられて、今を生きている。
そして、それに対して、高いだとか、低いだとか、ないよな、って。
なんだか、複雑な気持ちでした。
「お偉いさんなんですね!」と言われたら、返事に困っていた。
これからは、「同じ人間ですよ^^*」って言おう。
同じ、人間ですよ。
あなたも、私も。